Act.43

明暗が浮き彫りの回。

事件の流れとかあらすじを箇条書きで。


別宅に到着した国斉・川和。
山城に襲われた知賀を庇い一緒崖から落ちてしまう国斉。
監禁されていた愛美はテープで体中を縛られた姿でダストボックスから救出される。
狂言だと知られないよう頼まれたからやったという山城。
橋場・阿久津は山城兄から身内の問題だからと事件の口止めをされる。
川和の名前を呼び続ける山城を無視して川和は山城兄・愛美と一緒に別宅を離れる。
取り残された山城は一人別宅に入っていく。


崖下に落ちた知賀と国斉は一応無事。
知賀の行動を責める国斉と素直に謝る知賀。
自分自身を大切にしてほしいと知賀に言う国斉。
そして知賀は自分の思いを伝える。


ここからは感想


別宅に一人残された山城のモノローグに胸が痛む。
ただ愛されたかっただけなのになって。
求めたものは一つだけなのにどうしてかなわないのかって。
それだけを思って苦しくなった。


川和に愛されていないわけではなかった思う・・・たぶん。
それに気づけなかったというか求め方がわからなかったというか。
うまく言葉にできなくてこんな感想しか書けないけれど。


それから知賀と国斉さん。


「俺の大事なお前を大切にしてくれな」という国斉さんのセリフが
どれだけ知賀の心を動かしたかと思うと胸いっぱい。


もう知っててくれるだけでいい、という知賀のモノローグが染みる。


告白を素直に受け止められずに誤魔化す国斉さんが切ない。
都合のいいことがあるはずないと否定してしまう気持ち。
期待してる分 余計に否定する気持ちも強くて胸にくる。


知賀は繰り返し「好きだ」というのにどうしても伝わらない。
そうして最後に選んだ言葉が


「愛してるんです」


告白・・・通じるのかわからないまま続きます。


追記、みたいなもの
この回は2つの恋が一緒になってて読む時に気持ちを切り替えるのが大変かも、と思いました。


想いを伝えられる恋と伝えられない恋


これほど差のある片恋の話を同時進行で一緒に描ける門地さんはすごいなーと思いました。
もちろんプロだからなのかもしれないけど・・・
多少なりとも感情移入しないと人物動かすのって大変な気がするのは私が素人だから?